⑫生態系調査
植物調査
サイエンスでは、さまざまな環境に生息するそれらの植物の現況調査・解析・予測を行っております。
■植物相調査
植物相調査は下記の方法を用います。
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ライン(ルート)センサス
調査地域内に調査ルートを設定します。
調査範囲を踏査して確認できた植物の種名を記録していきます。
■植生図作成調査 植生調査は下記の方法を用います。
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植生図作成調査
調査地域内を踏査し、優占種によって群落を区分し現存植生図を作成します。


動物調査
動物は、哺乳類、鳥類、両生・は虫類、昆虫類、魚類、貝類に大別されます。サイエンスでは、さまざまな環境に生息するそれらの動物の現況調査・解析・予測を行っております。
■哺乳類調査
哺乳類調査は下記の方法を用います。
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フィールドサイン(痕跡)調査
調査地域内を踏査して、足跡、糞、食痕、巣など動物が残す生活の痕跡を調査します。 -
トラップ調査
ネズミやモグラなど痕跡を残しにくく、また夜行性のものについてはトラップをしかけます。
トラップには、はじき罠やシャーマントラップがあります。


■昆虫類調査 昆虫類調査は下記の方法を用います。
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任意採集調査
調査地域内を踏査して、出現する昆虫を採集します。
採集方法には、樹木を叩いて落下する昆虫を捕虫網で捕らえるビーティング法や、草むらをなぎ払いながら出現する昆虫を捕らえるスィーピング法があります。
また、目撃や鳴き声による確認も行います。 -
ベイトトラップ調査
腐肉などの餌を入れたトラップを地中に埋め、一定時間後トラップに落下した昆虫を採集します。 -
ライトトラップ調査
夜行性昆虫が光に集まりやすい性質を利用して採集する方法です。
カーテン法は白色のカーテンを設置して強力な光を当て、集まってくる昆虫を捕獲して確認します。
ボックス法は光を当てた捕虫ボックスに昆虫を誘い込み、ボックス内に落下させて採集します。


■両生類・爬虫類調査 両生類・爬虫類調査は下記の方法を用います。
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捕獲・目視調査
両生類・爬虫類が好む環境である沢沿い等の湿地地域を踏査し、捕獲または目視にて確認していきます。
また、カエルなどは鳴き声で確認することもできます。


■鳥類・猛禽類調査 鳥類・猛禽類調査は下記の方法を用います。
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ポイントセンサス(定点調査)
調査地域内に調査ポイント(定点)を設定します。
その調査ポイントで、一定時間飛来する鳥を観察し、姿や鳴き声で出現種を確認します。 -
ライン(ルート)センサス
調査地域内に調査ルートを設定します。 そのルートを時速2km程度で歩行しながら、飛来する鳥を観察し、姿や鳴き声で出現種を確認します。

