⑨シックハウス測定
新築または改築後の住宅やビルにおいて化学物質による室内空気汚染等が発生し、居住者の健康への様々な影響が数多く報告されています。
その症状は多様で頭痛、咳、吐き気、目がチカチカする、アレルギー症状などがあり、これらの症状は原因となる住宅を離れると消えてしまいます。
このような症状を総称して「シックハウス症候群」と呼んでいます。
シックハウス症候群の原因となる化学物質として厚生労働省では13種類の室内濃度指針値を定めていますが、
その中でもホルムアルデヒド・トルエン・キシレン・エチルベンゼン・スチレンの5種類が主流となります。
ホルムアルデヒドは合板、パーティクルボード等を、その他の4種類は接着剤や防腐剤等を発生源としています。
近年になってシックハウス症候群が大きな問題となってきた背景として、建材、家具、日用品等に多くの化学物質が使用されるようになったことや、
住宅・ビルの気密性が高くなったこと、エアコンを使用し窓を閉め切るため換気が不足しがちになったことから、化学物質の室内濃度が高くなったことが考えられます。
臭いなどで化学物質の室内濃度が高いと分ることもありますが、臭いがなくても化学物質の室内濃度は高いことも多く、
住宅やビルの室内環境の安全を確認するために室内空気環境(シックハウス)測定・分析をお勧めします。

