株式会社サイエンス

⑩塗膜測定・調査

塗膜調査について

かつて、橋梁や歩道橋等の構造物には防錆・着色目的で鉛やクロム、可塑剤として添加されたPCBが含有する塗料が使用されていました。 改修・解体工事で劣化が進んだこれらの塗料を剥がしたり削ったりする作業を行う際は、作業者の健康被害を防ぐための適切な対策が必要です。 よって、こうした作業を安全に進めるためには、事前に塗膜の調査を行い、有害物質の有無や含有量を確認することが重要です。 これにより、健康リスクを抑え、安全な作業環境を確保するだけでなく、有害物質の適切な処分方法が計画できます。 また、廃棄される塗膜カス等は、「廃棄物の処理及び清掃に関する法律」(廃棄物処理法・廃掃法)の基準に基づき処理方法が異なります。 有害物質溶出試験によって、廃棄される塗膜カス等が基準値以下の「産業廃棄物」か、基準値以上の「特別管理廃棄物」かが判断されます。 一般の産業廃棄物として埋立処分を行う場合は、廃掃法の基準値をすべて下回っていることが必要です。 但し、項目及び溶出基準については、処分場及び自治体によって異なる場合がありますのでご注意ください。 株式会社サイエンスでは、構造物からの塗膜検体採取、有害物質の含有量・溶出試験を行い、 皆様に適切で安全な塗装計画を提供するお手伝いをさせていただいております。

関係法令 労働安全衛生法 廃棄物の処理及び清掃に関する法律
(廃棄物処理法・廃掃法)
ポリ塩化ビフェニル廃棄物の適正な
処理の推進に関する特別措置法
(PCB特別措置法)
試験方法 含有量試験 含有量試験 溶出試験 低濃度PCB含有廃棄物 に関する測定方法基準
項目 鉛中毒予防規則 不検出(0.06%) 0.3mg/L
(鉛又はその化合物として)
-
クロム 特定化学物質障害予防規則 1.0%
(10000mg/kg)
1.5mg/L
(六価クロム化合物として)
-
PCB 特定化学物質障害予防規則 1.0%
(10000mg/kg)
0.003mg/L 0.5mg/kg